「毎日続ける」

  

  

本多静六は林学者であり「公園の父」として知られています。

それ以上に本多式「四分の一天引き貯金法」が有名で、そのお金を元手に巨万の富を築いた株式投資家としての方がよく知られている気がします。

この本には、もちろん貯金法についての記載はありますが、私が興味深く読んだのが「『一日一頁』の文章執筆」という章でした。

 

「四分の一貯金と共に、満二十五歳の九月から始めたのが、「一日一頁」の文章執筆であった。これは一日一頁分(三十二字詰十四行)以上の文章、それも著述原稿として印刷価値をもつものを、毎日必ず書き続けるという「行」である。第一期目標を満五十歳までと立て、まず二十五年間はこれを押し通そうと決定した。」

 

毎日書き続けることを「行」と捉えています。

手前味噌のようでお恥ずかしいのですが、この発想はちょっと私に似ていると思いました(笑)。

 

「一日一頁といえば、一週間旅行すると七頁分も溜まる。あとの一週間は一日二頁分宛にして取りかえさなければならぬ。年末俗事に追われて時間を食ってしまうと、翌年の元日から早朝学校へ出掛けていって、十枚、二十枚の追撃執筆をしなければならぬ。それをいつも怠らずやった。次第に馴れ、次第に面白くなってきて、しまいには、長期旅行をする際などは、いつも繰り上げ執筆で済まされるまでになった。」

 

わかるわかる。わかるなあ。

何かしら(簡単なものでも)日課として続けていくと、ひとつの形になるかも知れないですね。

「行」などと固く考えなくても良いので、「継続は力なり」を実感することができると喜びになります。