沈まないように

 

 

数々の筋肉名言で有名な Testosterone さんが小中学生向けに書いた書籍です。(確かに漢字にルビがふってあります)

Twitterで多くの人々を勇気づけてきたTestosterone さんのこと、相手が誰であっても少しもブレない姿勢が流石です。

例えば、「人の言葉にいちいち傷つく必要なんてない」の章では、喩えが秀逸だと思いました。

 

「船は水の上に浮かぶけど、水が中に入ってくると船はしずんじゃうよね? 人からの悪い評価も同じ。心の中に入れなければキミはしずまない。逆に、心の中に入れてしまえばキミはしずむ。海で水をさけるのが不可能なように、生きていれば他人から悪い評価を受けることはさけられないから、心の中に入れないことを学んだほうがよさそうだね。他人からの悪い評価なんて参考程度に聞いておけばいい。自分の評価は自分自身でするもんだ。」

 

全くその通りだと思います。

私も若い頃は「心の中に入れないこと」が、だいぶ難しかったです。自分の一部分しか知らない周りの評価に一喜一憂することをしなくなったのは、最近のことではないでしょうか。

自分を守ることを真面目に考え始めたのは、同僚や後輩たちが不幸な体験を共有してくれたからでした。

それでよくわかったのは、沈まない船はないということ。どんな立派で頑丈な船も、中に水が入れば沈みます。

中に水を入れないことを学ぶのは、特に若い人たちにとって大事なことです。