「休眠打破」

 

夕方のニュースを見ていたら、末吉公園の緋寒桜が開花したという話題を取り上げていました。

気象台が行う「生物季節観測」の一環で、植物の活動が季節によって変化する現象を観測するものです。

緋寒桜の標本木が末吉公園にあって、「開花」とは5~6輪咲いた日なのだそうです。

今年の開花日が1月7日。平年の開花日が1月16日だそうで、それより9日早く、前年より4日早いのだそうです。

そのニュースでは「休眠打破」の説明がありました。

「桜は夏に翌春咲く花芽を形成する。いったん休眠に入った花芽が、冬季に一定期間低温にさらされ休眠から覚めること。その後の気温上昇と共に花芽は成長して開花に至る。冬暖かすぎると春先の気温が高くても開花が遅れることがある。」(饒村曜 和歌山気象台長 / 2007年)

つまり、年末に寒くなったのが桜の開花にとってちょうど良い刺激になったわけですね。

まったく関係ないですが、今さらながら「なるほど、そうだったのか」と一人で思い当たっていました。

コンビニでもよく目にする眠気覚ましドリンク剤の「眠眠打破」のことです。ネーミングの元ネタが「休眠打破」から来ているものだったのですね。(ん?常識でした?)

それはともかく、一度低体温の刺激を与えないと目ざめにくいという自然界の法則が、なんとも不思議です。

思わず人生になぞらえたくなりましたが、それはやめておくことにします。

 

https://youtu.be/XlzWcNBXBUA