新書「18分集中法―時間の「質」を高める」

 

 

休日を楽しみにしていたのに、いざその日になってみると何をしたというわけでもないのに1日を無駄にすごしてしまった…なんてことは何度も経験してきました。

この本の序章のタイトルも「今日も一日無駄にした!」です。まさしく、その通り!

自分では「やる気スイッチ」が入れば何とかなると思っていること自体が「俺はやる気を出してないだけ」の無限トラップにはまっているに違いないのですが、厄介なのが、稀に(それもごく稀に)奇跡的に集中力と持続力が発揮される瞬間を過去に経験してしまっていることです。

その瞬間がまたいつか自分に訪れるのではないかと甘い夢を抱いて(結局は何もしないで)いるのが、間違いなく前進を阻んでいます。

筆者は、そんなメンタルを素直に認めつつ、何とか自分を作業に向かわせる秘策を考えついたようです。それが「18分集中法」でした。

以前に娘からタイマーを使って時間を区切って仕事をこなすという方法を教えてもらったことがあります。(「タイムリミットを利用する」

娘に教えてもらった方法とは「15分間、あるいは20分間のタイマーをセットして、タイムリミットまでひたすらこなす」というもの。同じ60分の作業でも、15分間の制限時間を4回繰り返した方がいいのだと言っていました。

この本の方法は、15分でも20分でもありません。あくまで18分間。この中途半端さが興味深いです。

タイマーが18分間を知らせたら、途中でもタスクを中断する。かなり気になったとしてもいったんやめる。この気になる感じがタスク再開のバネになります。

この中途半端な18分間という長さが気持ちにフィットするのでしょう。

試してみる価値ありだと思いました。

「18分間だけやってみようか」が、とっかかりとして最高な気がしてきました(笑)。