仕事をしていない余暇時間をどう過ごすかについては、積極的に世論調査がなされたり、行政側からも「余暇時間を充実させよう」という呼びかけがなされています。
2016年の調査では、独身ビジネスパースンの場合、余暇時間の平均は8時間19分。
優先的にしたいのは「睡眠」「インターネット」「テレビ」なんだそうです。(『独身ビジネスパースンの休日時間』より)
しかし、これはコロナ禍の前の調査です。
コロナ禍を経験し、当時よりもSNSが発達した現在では、だいぶ変わっているようにも思います。
ところで、「余暇の世界」という言葉があります。
余暇の活動を共有し、余暇を中心に発展しているコミュニティ文化のことです。
今風に言えば、「沼」のことでしょう。共通の推し活の住人たちの世界のことです。
重要なのは、これらの活動が彼らにポジティブなアイデンティティを与えること。
そのアイデンティティが、所属を与えてくれます。所属先があるというのはかなり大切なことです。
同じ価値観で結びつき、ポジティブな人間関係が構成されていくことも多いでしょう。
自分の沼を見つけると、人生の満足度も変わってくるはずです。