体を動かしている時の感覚は、実際に体で経験している生の感覚です。
これは事前にどんな言葉で否定しても、それを払拭してしまう強いものです。
だから、まず始めてみることです。ところが、こんな答えが返ってきます。
「どうせ私にはできっこない」
やる前からそう尻込みする方がどんなに多いでしょう。
けれども、そういった自分自身への思い込みは、体を実際に動かしてみるとどこかに忘れてしまうものです。実体験はイメージを強力に上書きしてしまいます。
その次は「どうせ続かない(だからやらない)」
それは事実だったかも知れません。けれども「続かない」は、他人から貼られたレッテル表現のようにも感じます。前に周りの人間からそう評価されて言われてきたのかも知れません。
「続けるやめるは自分が決める」ぐらいが良いです。やめると思ったら続けなくて良いのです。
とにかく、まずは筋肉を動かすことを始めてみましょう。
筋肉は私たちが自分を認識するための感覚器官であるというお話を聞いたことがあります。
それを聞いて思い出したことがありました。
こんなことを言ったら笑われそうですが、私はたとえば尚巴志ハーフマラソンの最後の2Kmの一番つらい時が好きです。恐らく、自分自身を再認識する最も濃い時間を過ごしているからなのだと思います。
自分という個人を認識する感覚。
これってとても大事にしたい経験だと思うのです。