「Revolver」スペシャル・エディション

 

ザ・ビートルズの「Revolver」スペシャル・エディションが10月28日に発売され、予約購入していた私の手元に先週末に届きました。

ビートルズ中期のアルバム「Revolver」は、どの年代でもベストアルバムに選出される名盤であることは言わずもがなのことです。

昨年公開されたドキュメンタリー「ザ・ビートルズ:Get Back」で培われた最新技術によって、4トラックで録音された音源を分離して、改めてリミックスするという作業が行われたそうです。

YouTuberのように「開封の儀」を真似したくなるほどテンションがあがりました。

音源の質については改めて触れることとして、嬉しかったのはCD2:セッション1とCD3:セッション2でした。

例えば、セッション2にあるイエロー・サブマリン。

Song writing work tape / part 1とpart 2があります。イエロー・サブマリンの誕生は、私の今までのイメージとは大きく違っていました。このデモ・テープでは、ジョンがアコースティックギターに乗せて寂しげで悲しげなメロディーを歌っているのです。

「僕が生まれた場所では みんな無関心で、誰も気にしない。僕が何という名前かも 誰も気にしない」

イエロー・サブマリンはポールが書いて、「ひどい曲だ」とジョンが辛辣に批判していた曲だとばかり思っていました。

ジョンが歌うバージョンを聞いたあとで、そのあとにTake 4・Before Soud Effects、そしてHighlighted Soud Effects が続きます。つまり、世に知れた賑やかで楽しいリンゴ・バージョンです。

これら4曲を続けて聞くと、ボーカルをリンゴに任せたジョンの気持ちが何となくわかる気がしました。

このCDは間違いなく私の宝物のひとつになります。