弱点を生かす

 

D・カーネギーの「道は開ける」の中にこんな一節があります。

 

伝記作家のウィリアム・ボリソーはこう言っている。

「人生で最も大切なのは、自分の長所を生かすことではない。そんなことは誰でもできる。最も大切なのは、自分の弱点を生かすことだ。そのためには知性が必要になる。(略)」

ボリソーがそう言ったのは、列車事故で片足を失った後である。

 

ほかにも「人間の驚くべき特徴のひとつは、マイナスをプラスに変える力を持っていることだ」というアドラー博士の言葉を紹介したり、「もし病弱でなかったら、私は功績をあげることはできなかったろう」というダーウィンの言葉を紹介したりしています。

極め付けは心理学者ウィリアム・ジェームズの言葉「弱点が意外なかたちで助けてくれる」というものですね。

偉人と呼ばれる人たちは、逆境をバネにして成功した人たちです。

自分の弱点を生かすというのは、もちろん容易なことではありません。

私などは弱点だらけの人間なので、いつも人に助けてもらってばかりです。感謝しかありません。