血管老化の4大原因

 

オスラー博士は「人は血管とともに老いる」という有名な言葉を残しています。これは、極めて的を射た名言で、脳梗塞や心筋梗塞などのいわゆる血管病と動脈硬化が相関していることでもわかります。

「血管年齢」という言葉が、巷にわかりやすく浸透していったのは当然のことと言えるでしょう。

血管の老化は、健康寿命を大きく左右します。

今日は血管を老化させてしまう4大要素を紹介します。

 

1)喫煙

タバコを吸っているだけで心筋梗塞などのリスクがあがります。活性酸素を増加させて、細胞を酸化(老化)させます。他の要素との大きな違いは、副流煙を吸ってしまう家族にも影響してしまうことです。

 

2)高血圧

血管の壁に高い圧力がかかっている状態ですから、動脈硬化の進行を招き、血管にダメージを与えます。

 

3)脂質異常

脂質のバランスには食生活や運動習慣が大きく関わってきます。生活習慣の改善が必要です。

 

4)高血糖

食後の高血糖は、血管を老化させる原因とされています。血管はタンパク質でできていますから、血液中の糖と結びついて糖化し、内皮を傷つけてしまうのです。

 

健診でこれらの4つを重点的にチェックするのは、これらが引き起こす動脈硬化が、将来的に血管事故を起こして健康を害するリスクが高いからです。

放置するのは絶対にダメです。