哲学者が語る言葉は「さすが!」と思いますし「うまいこと言うなあ」と感心します。
そのあたりは、詩人が選ぶ言葉におおいに通じているものです。
超訳ベーコンの本をパラパラとめくっていたら、ふと目に止まった言葉がありました。読書好きの背中を押してくれる言葉です。
読書によって、充実した人になる。
会話によって、機転の利いた人になる。
書くことで、正確な人になる。
そんな習慣のない人には必要になってくることがある。
ほとんど書かない人は、強い記憶力をもつ必要がある。
ほとんど会話しない人は、当意即妙の才能が必要となる。
ほとんど読まない人は、知らないことを知っているかのように見せるための、要領の良さを身につける必要がある。
終盤の3文はかなり皮肉でまとめた印象です。ベーコンはまるでそんな知り合いの人物を思い出しながらでも書いたのでしょうか。
極めてシンプルに、読書と会話と書くこと(特に読書)が、人生を充実させる鍵だと言っています。
「知は力なり」というフレーズで有名なベーコンらしい言葉ですね。