若い世代についていけないと思う時

 

当然、社会経験に関しては、若い人たちよりも私たち世代の方が詳しいことが多いです。

けれども、それ以外については、年齢と知識は総じて比例するものではありません。年齢の経験値など何のアドバンテージもないものです。

ある分野についてその存在さえも知らないで過ごしていることはたくさんあります。無知であることも知らない状態です。

興味や関心がないと言ったらそれまでなのですが、これが歳をとることなのかとも思います。

例えば、メタバース。「あつまれ どうぶつの森」もメタバースの一つとされているそうですが、私の理解はその程度です。

細田守監督のアニメ映画「竜とそばかすの姫」を見て仮想世界と現実社会の混ざり具合(溶け具合?)に、どこか感情移入できない自分がいました。

さらに、メタバースが不動産などの経済活動にも及ぶなどと聞くと、もはや私の理解を超えたお話になっています。仮想空間に不動産?

バーチャルイベントもそうです。単にリアル・ライブの代替以上の可能性を秘めていると聞いてもピンときません。

卑しい私は、バーチャルイベントで腹の足しになるのか?ノドの渇きが癒せるのか?と真っ先に身体の欲求の方の心配をしてしまうのです。

マトリックスなどのSF作品に登場するような、全人類が参加するような巨大プラットフォームが実現したとして、それが人類が望むものなのかとも思ってしまいます。

自身のメタバースにファンを取り込んでしまったウタウタの実の能力者が、幸せの対極の道を歩んでしまったように、皆んなその行く末にどこか不安を感じてしまっているのではないかとも思うのです。(自分勝手に解釈しています)

中途半端な規模の、あまり大きくない影響力の空想世界の方が、私たち世代には居心地が良い感じがします。これからどうなるのかわかりませんが。