坂道を上るように?

 

交流分析の創始者である心理学者のエリック・バーンの有名な言葉があります。

他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる。

変えられない状況に直面した時、しかもそれが最悪の状況だった場合、人は身もだえするほどのストレスを感じます。

変えられない状況を変えようとすることは、解決できない問題に体当たりを繰り返して心身を疲弊させるようなもの、あるいは悩みのどろ沼にはまりこんでいつまでもクヨクヨしているようなものです。

「自分と未来は変えられる」というのは表現の対比として良いのですが、自分にできることは、先のことを考えずに今できることに集中することだけです。

ランニング仲間のひとりが言っていました。

「私は登り坂の時は足元から目をあげないで走る」

あとどれくらい続くのかと精神力をすり減らし消耗させないための、感情をコントロールするひとつの方法です。(ランニングフォームとしては良くないかも知れませんが)

今、どうするかだけ考える。

変えられない他人と過去のことは考えない。

SNSが飛び交う今の時代、必要なのはその姿勢なのだと思います。