ダンマパダ(真理のことば 中村元訳)から。
160 自己こそ自分の主である。他人がどうして(自分の)主であろうか?自己をよくととのえたならば、得難き主を得る。
同じ偈で「100分de名著 ブッダ 真理のことば」では、佐々木閑氏の訳でこうありました。
自分の救済者は自分自身である。他の誰が救ってくれようか。自分を正しく制御してはじめて、人は得難い救済者を手に入れるのだ。
これは仏教の「頼るのは自分だけ」という土台があって、「自分が変わる」という覚悟をもつことを意味します。
世界と新しい関係を結ぶためには、自分が変わる必要があります。
今までの自分でうまくいかなかったことが、そのままのやり方で違う結果を期待しても、ムリなお話です。
「自己こそ自分の主である」
「自分の救済者は自分自身である」
この言葉は、どこにもよりどころを求めず、個人の力で道をひらこうとする気概に満ちています。
厳しくて困難な道ですが、そのガッツは忘れないようにしたいものです。