ハチとハエの話

 

Kindle本の「Unlimited読み放題」のリストにあがっていたのが目についたので、何気に読んでみましたが、面白かったです。

「うまくいく人が仕事以外でやっていること 99」ステファノス・クセナキス著

99個の章立ての構成になっていて、それぞれの章が短いので読みやすく、スキマ時間を利用しながら読むのに適していました。

24章「ミツバチでなくハエになれ」などは、間違いなくタイトルに魅かれて読んだものです。

確かになるほどとうなずく内容で、考えさせられることもあったので紹介しますね。

 

あるワークショップで講師が話したこと。

「からっぽの瓶を横にして、瓶の底を窓ガラスにあてるように窓際に置く。窓からは日の光が差し込んでいる。ミツバチを1匹、その瓶に入れる。」

「ミツバチは『頭のいい』昆虫です」と講師は力を込めて言う。

「ミツバチはあらゆることにルールがあって、出口は光の差す方向にあることを知っている。──絶対にルールを疑ったりしない。それで、ミツバチは瓶の底(光の差す方向)に向かって飛びつづけ、けっして外に出ることができない。しばらくすると、死んでしまう。」

「今度は」と講師が続ける。

「ハエを1匹、瓶に入れる。ハエは『バカな』昆虫で、ルールに従わない。自分が知らないということを知っている。だから、答えを見つけ出そうとして、四方八方やみくもに飛び回る。そしてついに、瓶から抜け出す道を見つけて助かる。」

「ミツバチになるなかれ」講師は参加者に向かって言った。

「ミツバチはだめ。常にハエでいましょう。自分が知らないということを知る。そして、見つける努力をしましょう」

 

自分でものを考えて行動する人間になること。

日本人が苦手としていることなのかも知れませんが、自分の無知を知ったあとには、とにかく行動を起こすことが大切なのだと思いました。

しかし、このたとえ話、探してみましたが、私が調べた範囲ではどこの寓話にも載っていないようです。

ならば、ハエじゃなくてチョウチョでもいいんじゃないかと思ったりもしたのですが、ハチと対比するうえで大切だったのでしょうね(笑)