率直に言ってくれる存在

 

「それは太ったからですよ」

家族以外に率直にモノを言ってくれる人がいるというのは、大変ありがたいものです。

以前には「ロングを走ろう」と思ったら、何も考えずにクリニックから嘉手納ロータリーを中継地点にするぐらいには、気軽に走れたものです。

それが今は58号線に出て北上し始めたら、すぐに引き返すことばかりを考えるようになっていました。

10Kmまでは良し。15Kmまでは(あやしいけれど)まだ良し。それを過ぎたら、足が鉛のように重くて前に運べなくなっていました。

いつもの長距離ランの「ネガティブ・シャワー」を浴びているだけではなさそうなのです。

(素人なのにスランプ?)

そう思ったものの、実施は不透明ながらフルマラソンを控えてもいるし、何よりランニングがつらいというのは嬉しくない話だと思って、ある方に相談しました。

「最近、ランニングがきついんですよ」と私。

「それは佐久田さん、太ったからですよ」と私の腹まわりを見ながらA氏。

続けて「走るには3Kgが限界だって言いますよ。いったい何Kg太ったでんですか」

「4Kg…いや、すみません、5Kgです…」

「それで前のように走れるわけないじゃないですか(笑)」

確かにそうでした。現実から目を背けていたのは私です。

言い訳を許してもらえば、やはり自粛生活がきっかけでした。別に「自粛」は「安静」を強いるものではないのですが、なぜか気分的に運動を控えて映画配信サービスばかりを観てしまっていました。

今回は、いつもの診療の立場と逆転です。けれども、率直にモノを言ってくれる人がいるというのはありがたいことでした。実際、当面の目標ができました。

「体重を落とす」

今日から取り組んでみます。とりあえず、太った分の5Kgを取り戻してみましょう。