水島新司先生の訃報を知ったのは、テレビのニュースからでした。
TVアニメ「ドカベン」や「野球狂の詩」が放映されていたのが私が小学生の時で、当時は漫画もアニメも同時並行で楽しんでいました。
「ドカベン」は確かテレビアニメの進行が漫画に追いついてしまって、終いにはなかなかピッチャーがボールを投げてくれない、“待球作戦”を展開していたような思い出もあります。
「ドカベン」も「野球狂の詩」も「あぶさん」も、野球漫画の王道でした。
その水島先生を追悼する企画なのでしょう。先日から動画配信サイトで、実写版の「野球狂の詩」が配信されていました。
1977年の公開ですから、45年前の映画です。実は、当時小学生だった私も映画館で観た記憶があります。
アニメ版の主題歌が大好きだったので、事情を知らない当時の私は「なんで主題歌を変えたんだ!」と腹を立てたりもしていました。
45年ぶりに観てみると、若き日の水島新司先生がメッツファンとしてカメオ出演しているのと、当時南海ホークスの野村克也監督兼選手が実名で出演していたり、大変貴重な映像だということに気づきました。
「野球狂の詩」そのものが、「女性は認めない」野球協定に反旗を翻すお話ですし、女性蔑視を視覚化していきますから、今の時代にはちょっと厳しい映画なのだと思います。
タバコの扱いもしかり、とにかく「昭和の匂い」がプンプンです。
貴重な歴史的資料と位置づけて観るのが良いかも知れませんね。
YouTubeを探してみると、アニメの主題歌に実写版をのせた動画があがっていました。
アニメの主題歌が好きだった、当時の私の気持ちがわかってもらえた気がして嬉しかったです(笑)。