健康寿命と運動

 

どんなライフスタイルを送るかで、「健康寿命」への影響が左右されます。

例えば、生活に運動を取り入れること。

数が多いリストになりますが、運動が健康に良い理由を以下に挙げてみましょう。(「脳を鍛えるには運動しかない!」ジョンJ.レイティ著から抜粋)

 

1)心血管系を強くする

運動して筋肉を刺激すると成長因子が放出される。これらはニューロンや血管の内皮細胞を新生させる。新たな血管は予備のルートを作り、血管が詰まるのを防ぐ。

運動によって一酸化窒素が取り込まれる。一酸化窒素は血管拡張する作用があり、血流を増大させる。

運動すると血流を増やすので脳の動脈硬化を防ぐ。

運動は血管のダメージを修復させる。

 

2)燃料を調整する

年齢を重ねると燃料となるグルコースが細胞に入りにくくなる。運動はその余剰の燃料が消費されるので、バランスを保つのに役立つ。

 

3)肥満を防ぐ

運動はカロリーを燃焼し、食欲を抑える。

 

4)ストレスの閾値をあげる

ストレス時に過剰に放出されるコルチゾールは、心と体を蝕むことになる。運動するとニューロンを強化して、細胞にダメージを与えかねないグルコースやフリーラジカルに対抗できるようになる。運動すると有用なタンパク質が生まれて、細胞の損傷を修復して劣化を遅らせる。

 

5)気分を明るくする

運動し、活動的で朗らかな気持ちでいると、認知症になりくいとされている。

 

6)免疫系を強化する

運動すると免疫系の抗体とリンパ球が活性化される。運動で免疫系のバランスが回復し、炎症を抑えて病気を食い止めることができる。

 

7)骨を強くする

若いうちに運動を習慣としていると、骨の自然な減少は予防できる。

 

8)意欲を高める

運動をしていると、向上心をもって取り組み続けることができる。

 

9)ニューロンの可塑性を高める

運動すると、ニューロンの可塑性や新生、脳の成長に欠かせない栄養因子がさかんに供給されるようになる。

 

運動すると、これだけの良いことがあります。

ライフスタイル次第で、健康寿命を延ばすことができるのです。