3つの事実

「禅脳思考」(辻秀一著)のなかに、「3つの事実」を指摘する箇所がありました。

深く共感したので、書き出してみます。

 

そもそも、すべての現象には意味などついていないという事実

人は、すべての事象に意味をつけて生きているのだという事実

人は、ネガティブな意味づけをする生き物だという事実

 

例えば、W杯サッカーの予選の勝敗は、多くは私たちの生活とは無縁のはずです。

けれども、勝てば興奮絶頂ではしゃぎますし、負ければ落ち込みます。

一方で、関心がない人にはテレビ画面の向こう側の一試合でしかありません。勝ち負けどころか、開催の興味すらないはずです。よっぽどの当事者でなければ、人生史にそのイベントが刻まれることもないでしょう。

けれども、そこに大きな意味を見出して生きているのが人です。

 

「関係ないのに…」と思いながら、実は影響が甚大だったという(ちょっと古い)例をもうひとつ。

それは福山雅治さんの結婚報道が伝わった時でした。

「ロスなので休暇をとります」というのはネットのネタだと思ったら違いました。現場の混乱ぶりはもう笑うしかありませんでした。

 

この「3つの事実」を押さえておくことは、私たちが「ポジティブ」に対峙しようとする時に必ず役に立つはずです。

「すべての現象には意味がない」というのは、「不安には実体がない」という言葉に通じます。