禅語「雲無心」

 

禅語に「雲無心」という言葉があります。

雲無心にして以て岫(しゅう)を出ず (雲無心以出岫)

この言葉は、陶淵明「帰去来辞」からの出展で、「岫」は山の洞穴を表すのだそうです。

空の雲は、自由にかたちを変え、風にまかせきって浮かび、流れていきます。

こだわりがなく、とらわれることがありません。

しかし、雲という本質は変わることはありません。

無心無我の境地を雲にたとえたものです。

私の勝手なイメージですが、私のこの「雲無心」のイメージは「アルプスの少女」のオープニングに登場する雲です。

なにものにもとらわれない自由の象徴として、雲が描かれている気がするからです。

 

 

 

 

写真は、今朝の雲