フェイスシールドの自作フレームをいただきました

 

こういう時だからこそ、医療従事者に対するみなさんからの温かい励ましの声や支援は大変ありがたく嬉しいものです。

今日はクリニックの事務長の知り合いから、ご厚意で大変貴重なものをいただきました。

 

下の写真のような、フェイスシールドのフレームです。これは、3Dプリンターで自作なのだそうです。

 

 

フェイスシールドは病原体の暴露から顔面を防護するもので、医療スタッフ自身にとって大切なものです。

しかし、マスクやガウンと同様にどこも入手困難で、特に実際にPCR検査や入院治療を行う機関では、ガードが不十分なまま戦えと言われているようなものですから、かなり悲惨な状況です。

 

 

今回、いただいたのは、そのフェイスシールドのフレームで、これが感動するほどよく考えられていて、優れものなのです。

まず、組み立てるのに手間がかからないこと。(実際、ほとんど手間いらずです。)

シンプルなので消毒がしやすいこと。

フィルムの着脱が簡単なので、新しいものに交換しやすいこと。(交換しやすいというのは、清潔操作をするのに大変重要です。)

これらのポイントを全て考えてデザインされたのでしょう。

 

まず、使用するには、クリアファイルやOHPシートなどの透明なA4サイズのプラスチックフィルムを、30穴の穴あけパンチで開けます。

 

 

このフレームのさらに秀逸なところは、フレームの前面のポッチにちょうど穴がはまるようにデザインされていることです。

既存の穴あけパンチを使うので、さらに工作する手間も必要なく、穴をあけてはめるだけで完成です。

 

 

4月27日付の国立感染症研究所が出した感染管理のマニュアルでは、「手袋、長袖ガウン、N95マスクまたはそれと同等のマスク、目の防護具(ゴーグル、フェイスシールド等)は、原則として単回使用とすべきであり、きちんとした再利用や滅菌、消毒のプロセスがないものの再利用はリスクが高い。」とされています。

今までクリニックではプラスチック製のゴーグルを消毒しながら使っていましたが、このフレームを使うことでリスクを減らすことができます。

 

本当にありがたいことです。感謝の言葉をいくら並べても言い尽くせません。