映画「グッドライアー 偽りのゲーム」

 

先日、映画「グッドライアー 偽りのゲーム」を観てきました。

原作がニコラス・サール著「老いたる詐欺師」。日本語訳の初版が2017年の作品です。

邦題は「老いたる詐欺師」ですが、原題は映画と同じ「THE GOOD LIAR」です。

映画を観た後出しの感想ですが、「THE GOOD LIAR」の方がよい気がしました。

 

あらすじ(映画紹介サイトからです)

インターネットの出会い系サイトを通じて知り合った老紳士のロイと未亡人のベティ。実はベテラン詐欺師のロイは、夫を亡くしてまもない資産家ベティから全財産をだまし取ろうと策略をめぐらせていた。世間知らずのベティは徐々にロイのことを信頼するようになるのだが、単純な詐欺のはずだった計画は徐々に思いがけない方向へと進んでいき……。

人の人生は決して一方向から見た一面だけで語られるものではなく、側面もあれば裏面もあることを痛感させられる映画でした。

まったく無関係だと思っていた人と人の網の目が、人生を形作るとても深いところでつながっていて、簡単なことでは決してほどけるものでもなかったのです。

映画で表現された時間は表層でしかなく、その前に投じた時間と労力を思えば、その念の深さ、凄まじさに感服しました。

 

素直に面白かったです。

おすすめです。