「如菩薩団―ピカレスク短篇集」

 

筒井康隆さんの面目躍如といった感じの短編集です。

どの短編にも悪逆非道の主人公たちが跋扈する世界が描かれています。

そこに「善き人」はいません。仮に「善き人」がいたとしても可哀想な被害者だったり、片隅に追いやられた見ることしか許されない者だったりします。

「ピカレスク」とは「悪者」や「悪漢」のこと。

おそらく、今の世の中でこういう世界が描けるのは筒井康隆さんしかいないんじゃないでしょうか。

どれも、マンガみたいな話で、呆れて笑ってしまうしかないのです。

けれども、多少誇張されているのは事実ですが、現実の投影でしかないことにやがて気づきます。

大してあなたも変わらないでしょ?と突きつけられている感じです。

こういう短編集をたまに読むのもストレス発散にいいかも知れませんね。

 如菩薩団―ピカレスク短篇集 筒井康隆著

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