「まだまだ」

 

食品か何かのテレビCMで、感心したシーンがありました。

 

舞台は牧場です。恐らくシリーズになっていて、兄と妹の会話です。

前の放映では、兄妹が大きな牛乳缶を両手に抱えて運んでいるシーンでした。

兄の方が、その荷物が重くて思わず地面に降ろしてしまいます。

後ろから追いついてきた妹が「お兄ちゃん、まだまだ。」と言いながら、追い抜いてしまいました。

「逞しくなったな。」

兄が頼もしそうに妹の背中に微笑んでいました。

 

今度のCMでは、(成長したのか)力作業も手際よくこなしている兄の姿を見て、妹が声をかけます。

「お兄ちゃん、逞しくなったね。」

兄はすかさず「まだまだ。」と返していました。

 

「まだまだ。」の順番が逆になっているところが、面白いと思いました。

そして、自分に向けられたほめ言葉に対して、これほど前向きに素直に応えている言葉もないかも、と思っていました。

「逞しくなったね。」と言われて「ありがとう。」でもいいかも知れません。

けれども、「まだまだ。」の方が、これから先の伸びしろと意欲を感じさせます。

「まだまだ自分はやれる。こんなものじゃない。」

向上心を感じさせる「まだまだ。」ですね。

 

 

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