足裏呼吸

私は坐禅や瞑想、マインドフルネスなどについて、とても興味があります。

以前に読んだ本を持ち出してきて、最近また読み返してみたりしていました。

 
 
 

「自分」を浄化する坐禅入門 小池龍之介

 

 

この本の44ページ、〈補講〉のコラムに「うまくいかない方のイメージ法」として紹介されている呼吸法があります。

 

 

それが白隠禅師が編み出した「足裏呼吸」です。

 

 
それは、自らの心身のバランスを欠いた時に編み出した呼吸法だそうです。
 


瞑想をしていて気をつけなければならないのは、瞑想で自分の心身の闇が見えるようになったとき、平常心を欠いて神経過敏になってしまって、心身の苦痛に対して冷静でいられず、それらに呑み込まれて心身の傷が悪化するということがあるそうです。

 

 

そうなると、非常に危険です。瞑想や坐禅を取り組んでみて、かえって苦しくなったという方がいたら、すぐにやめなければならないというのはこういうことからです。

 

 

白隠禅師も、二十代半ばごろに心身ともに病んでしまい、いわゆる「禅病」となってしまったそうです。

 

 

そんな白隠禅師が自らをケアするために編み出したのが、この呼吸法だということです。

 

こんな感じです。


1)ゆったり仰向けに寝転がる
 

2)足裏呼吸をイメージする:かかとを通じて息を吐いて、息を吸うときもかかとから吸い込む。「かかと→下腹部」「下腹部→かかと」へと息を往復させるようにイメージする。
 

3)古きを吐き、新しきを吸う:吐く息とともに、心身両面で古くて暗いものを吐き出して、新鮮で新しいものを吸い込んでいるようなイメージで呼吸をする。
 

この時に、温かく心地よいもの(暖色系の色をもった温かい空気など)が外から入ってくるのをイメージするのも良いとされています。
 

 

あの時代に、このようなイメージを借りる方法を考えつくというのは、すごい人がいたものだと感心しました。

 
 
 

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