映画「Ink」は2009年のアメリカ映画です。
前知識なしに見たのですが、グリム童話などのファンタジーを連想させるような寓話的な映画でした。
派手なヴィジュアル・エフェクトが満載のハリウッド映画ではありません。低予算であることが素人目にもわかるのですが、映画というのはアイデアと表現方法で、こうも面白くなるのかと思いました。
夢の中と現実世界の狭間に存在するモノたち。
父と娘の絆の回復。
映画のテーマとしてはシンプルです。けれども、映画の前~中盤はまるで混沌の夢の中をさまよっているようです。
そして、異世界の中で真実に気づいていく過程を、観客は主人公とともに歩んでいきます。
ラストまで進まなければ、主人公も観客も救われないという稀有な映画です(笑)。
こういう映画は、私の好みでした。