インフルエンザ流行状況(第47週)

外来診療をしていると、最近、咽喉の痛みや鼻水などが主症状の、いわゆるウイルス性上気道炎に罹患して受診される方が多い印象があります。

咽頭付近の炎症は、関節の痛みや体のだるさが強いことが多く、インフルエンザを心配されて受診されるのですね。

特に、「職場にインフルエンザ罹患者が数人いる」などの方が多いようです。

はっきりしない場合は、インフルエンザ抗原迅速検査(迅速抗原検出キットを使用します)を行いますが、家族にインフルエンザ罹患者がいて濃厚接触されている方などは、インフルエンザ様症状があれば診察だけで診断します。

 
検査キットは感染してもあまり時間が経っていなくてウイルス量が少ない時期には、ウイルス抗原が少なくて陽性にならないこともあり、実際的でないことがあります。

インフルエンザの治療薬は48時間以内が効果的だと言われていて、診断して、すぐに治療を開始した方が良いのです。

 

 
さて、第47週(11月21日~27日)のインフルエンザの流行状況です。詳しくは、こちら → 「インフルエンザ関連情報/沖縄県」

沖縄県全体の報告数は9.09人と、注意報基準値を下回っていました。

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けれども、下のグラフで今年の赤い線をみてもわかるように、注意報基準値のレベルでずっときています。

例年、年末にかけて増加していく傾向にありますから、注意が必要です。

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また、今年の特徴は、年齢別にみて各年齢にまんべんなく流行しているようです。

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時々、「私は今までインフルエンザにかかったことがない。」と豪語される方がいらっしゃいますが、やはり注意するに越したことはありません。

(今年に限っては違うかも知れませんね。)

咳エチケット、手洗いをしっかりと行って予防しましょう。

 

 

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