「ざんねんないきもの事典」

本屋に行った時に、入口近くの本棚に平積みされていたので、立ち読みしてみたら面白すぎてつい衝動買いした本です。

おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典  監修:今泉 忠明 イラスト:下間 文恵、徳永 明子、かわむらふゆみ

監修者の今泉忠明さんは、動物学者で文筆家でもある方です。

上野動物園の動物解説員を経て、現在は「ねこの博物館」館長をされている方だそうですが、いきものに対して好奇心と愛情にあふれた方なのだろうなと思いました。

虫から魚類、鳥類、哺乳類にいたるまで、数々の「ざんねん」を紹介してくれています。

1ページに1種類のいきものの紹介なので、絵本を読んでいくような構成です。

 

たとえば、カメムシ(156ページ)

タイトルがカメムシは、自分のにおいがくさすぎて気絶する」

 

説明文にはこうあります。

「かれらは敵におそわれると、足のつけ根から強烈なにおいを放つ液体を発射して敵を撃退します(略)

においのものであるアルデヒドと呼ばれる化学物質には、毒性があるのです。(略)

そのため、せまい容器にカメムシを閉じ込めて刺激すると、かれらは自分が出した液体のにおいにやられて気絶してしまいます。」

 

それから、ゴリラ(107ページ)

ゴリラは知能が発達しすぎて下痢ぎみ」

 

え?って感じですが、説明文を読んで納得…というより同情してしまいました。

 

「ゴリラはとても繊細な動物です。(略)

強いストレスを感じたとき、ゴリラはわきの下がくさくなったり、人間と同じように急に下痢をしたりします。(略)

筋肉モリモリでとても強そうなゴリラですが、心は豆腐のようにもろいのです。」

 

ほかにウサギは自分のうんこを肛門から直に食べる」とか、オオアタマガメは頭が大きすぎて、こうらに入らない」とか。

数々のざんねんないきものを紹介してくれています。

 

感心したり、笑ったり。いきものの進化って本当に不思議ですね。

おすすめです。

 

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