昨日の外来では、久しぶりにインフルエンザ抗原検査が陽性の患者さんは出ませんでした。
またご家族や同僚がインフルエンザで濃厚接触した方の発熱患者さんも受診してきませんでしたので、臨床的にもインフルエンザ感染症と診断をつけた人は「ゼロ」でした。
本当に久しぶりのことです。
今まで「こんな軽い症状でインフルエンザ!?」というような方も陽性で出ていましたから、実感としてインフルエンザの猛威が少しはおさまってきたかなという印象です。
ただし、沖縄県感染症情報センターの発表では、まだ警報レベルが続いていますので、油断はできません。
インフルエンザに混じって(陰に隠れて?)、ウイルス性の急性胃腸炎やしつこい「咳かぜ」も流行っている印象があります。
特に咳で夜も眠れない、腹筋が痛くなるほど咳が続く、という症状の方が多くなってきました。
引き続き、十分な手洗いと咳エチケットを徹底していきましょう。
下のグラフが第9週(2/29~3/6)のインフルエンザの定点あたりの報告数の推移です。
第9週は41.98人でした。前週の45.91人より減少していますが、依然警報レベルを超えていますので、多少の増減に一喜一憂している状況ではないです。
保健所管内別に見てみると、八重山が100を超えていますし、那覇は前週より多くなっています。
3月や4月は人の動きも活発になる時期です。
予防に十分注意をしましょう。