マルク・シャガールと言えば、聞いたことがなくても、「私と村」という絵を見ればピンとくる画家です。
美術の教科書に載っていたこの絵は、馴染みの深い絵ですね。
そして、下の「7本指の自画像」もシャガールの代表作として名高い絵です。
Self-Portrait with Seven Digits – Marc Chagall – WikiArt.org
顔が宙に浮いていたり、人間の体が透けて見えたり、奇抜な表現をするシャガールのことですから、特に今更驚かないのですが、この「7本指」については面白い説明を聞きました。
ユダヤ人の言語のひとつであるイディッシュ語では、慣用句として「大急ぎでやる」ことを「7本指でやる」と言うそうです。
また、「物事をうまくやったことをほめる」ときには「7本指全部の指でなす」という比喩をつかうらしいのです。
シャガールは自らがユダヤ人であるという誇りを持っていたのでしょう。
そんな中、さらに面白いモノを見つけました。
マサチューセッツ工科大学が「7本指のロボット」を開発したという動画です。
シャガールが見たら、何と言うでしょうか?
きっと笑って「自分にも使わせろ」と言う気がします。