孤独でありつづけると、見えてくるもの

諸富祥彦さんの本を時々読み返しては、影響を受けようとしている自分を発見します。
 生きがい発見の心理学  諸富祥彦著

中でも、「『自分を生きること』を願うとき『孤独で生きる』覚悟と決断を必要とする」という文章には激しく共感しています。

「私は一人でかまわない。みんなから嫌われてもかまわないから、自分の人生を生きていきたい。」

 

諸富さんは、「孤独に留まり続けると、見えてくるもの」として以下の3つを挙げています。

1)あなたが耳を傾けるべき真の相手、本当の対話の相手は、ほかの誰でもない、あなた自身の心の声であった、ということ。

2)自分と同じように、孤独であることに価値を見出し、自分自身の心の声に従って生きている、そんな仲間との深いつながり。

3)あなたが単に自分の心の声に従って生きているというだけでなく、あなたを超えたところから届けられている「何らかの声」に従って生きてもいるのだということ。

 

「人にはそれぞれ人生を生きる使命がある。」という考え方は私はとても大好きです。

その使命が示されるのならば、どんなに嬉しいだろうとも思います。

諸富さんは本の中でこう言っています。

「自分」を深く掘り下げて生きていくならば、そのどこかで「ああ私は、こう生きることになっていたんだ」という「運命」の実感につながっていくはずです。

 

ジェイムズ・ヒルマン「魂のコード」からの引用の言葉と通じるものがありますね。

「人生は理論では説明しきれない。何かが、遅かれ早かれわたしたちをある一つの道へと呼び込んでゆく。」

 

自分の心の奥から湧いてくる声なき声に静かに深く耳を傾けていく。

そういう時間を持ちたいと切に願います。

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