先週末の朝の出勤途中の車のラジオで、面白い話を聞いて思わず吹いてしまいました。
いつも聞いている「中西哲生のクロノス」という番組です。
その番組の7時20分ごろから始まる『追跡』というコーナーで、その日は「珍論文コレクター」と称するサンキュータツオさんが登場していました。
サンキュータツオさんは「普段は米粒写経という名前で漫才やったりしているお笑い芸人」。
そして、日本語学、文体論や表現論などを研究している学者さんでもあり、一橋大学の非常勤講師などをされているそうです。
その方の趣味が、ユニークでヘンな論文を集めること。そして、それらをまとめたのが、この本「ヘンな論文」なのだそうです。
番組で最初に紹介された論文が、すごくインパクトのあるタイトルでした。
「走行中のブラジャー着用時の乳房振動とずれの特性」
ここでは「乳房振動」という4文字熟語がいかにパワーがあるかを力説し、無条件降伏しかないと言っていました。
しかし、これがすごく真面目な論文なのです。
日本家政学会誌に2005年に発表されています。
下着メーカーと共同でこのような研究をした結果、ブラジャーが日進月歩で進化していくということを、今回初めて思い知らされました。
業界の中では大変真面目な研究も、そこからちょっと外に出ると「ヘンな論文」になってしまうのでしょうね。
また、番組内でとりあげた論文がもうひとつ。
「傾斜面に着座するカップルに求められる他者との距離」
簡単に言うと、公園の土手に座っているカップルを観察した論文。
内容は、カップルが「人目を気にせず」に座れるのは、「他者」とカップルとの距離はどれくらいかというものだそうです。
これもすごい研究ですね。ざっというとポイントは「5m」だそうですよ(笑)。
これは「日本建築学会環境系」の論文。
ほかにどんな論文があるのか、とても気になったのでさっそくこの本を購入してしまいました(笑)。
医療系も実は「ヘンな論文」があってたまに度肝を抜かれたりします。