国立がん研究センターがん予防・検診研究センターがまとめた「がんを防ぐための新12ヵ条」が、がん研究振興財団から2011年に公開されています。→ こちら 「がんを防ぐための新12か条」(pdfファイル)
誰でもダウンロードして見ることができますので、一読をおすすめします。
その中の「これまでの研究から」という章では以下のような説明があります。
最近の研究からがんのリスクを高める生活習慣・生活環境・その他環境諸因子が明らかになってきましたので、がん予防法もより具体的に提案できるようになりました。
がんの原因の多くはたばこや飲酒、食事などの日常の生活習慣にかかわるものだとわかっています。
2005 年に発生した日本人のがんのうち、男性で喫煙・受動喫煙(30%)、感染(23%)、飲酒(9%)、女性で感染(18 %)、喫煙・受動喫煙( 5 %)、飲酒(3%)の順に大きな原因を占めていたと推定されます。
その他の生活習慣も合わせると、男性のがんの半数、女性のがんの3分の1は、もし生活習慣が健康的であったなら、また、がんの原因となるウイルスや細菌に感染していなかったならば予防できたものと考えられます。
がん予防では、さまざまな条件とのバランスを考えて、がんのリスク(がんになる危険性)をできるだけ低く抑えることが目標となります。
禁煙をはじめとした生活習慣改善が、現段階では、個人として最も実行する価値のあるがん予防法といえるでしょう。
現状で推奨できる科学的根拠に基づいた日本人のためのがん予防法を以下に示します。