イソップ物語に「犬と影」というお話があります。
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犬が吠えたのは、「もっと欲しい、もっと欲しい」と不満が心を占めていたからなのでしょう。不満を持つ人は相手から奪い取ることしか考えないのですね。
犬の姿が教えてくれているのは、不満を抱えている人の心には同時に他人への憎しみを宿すということです。
欲求不満の方が攻撃的なのはそのせいで、ひとつの不満がふたつ、みっつと、どんどん増殖していきます。
そして、憎しみで生きていると、必ずすべてを失います。
不満でいることの恐ろしさを教えてくれる寓話ですね。