日常診療の外来で、もっと鈍感になっていただきたいと思う方が時々います。
周りの空気に敏感。空気が読める。人が何を言いたいのか想像できる。
これらはこの方々の特性であり、能力でもあるのでしょう。
ただし、残念ながら、その能力が自分を苦しめることになってしまっているケースです。
特に自分のことについて人がどう言っているのか、先読み、深読みしすぎていることが多いように思います。
自分についての評価を人の主観や感情にゆだねてしまうのですね。
「世の中にあるすべての評価は、所詮、誰かの思い込みです。」と言ってのけた方がいます。
私も本当にその通りだと思います。
誰が何を言っているのか、伝え聞いた言葉で傷つくことほど愚かなことはないですね。
昔から言いますものね。
「人は人。自分は自分。」