スナフキンの話

 

スナフキン好きを公言しているおかげで、良いことがあります。

それは、心優しき皆さまからプレゼントをいただくから…ではなく (もちろん、それもおおいにありますが(笑)) 共通の話題で親近感を持ってもらえるからです。

 

スナフキン。スウェーデン語ではスヌス・ムムリク。

スヌス・ムムリクの意味は「嗅ぎタバコおじさん」。

スヌス・ムムリクがどんな変形・進化を遂げて英語名のスナフキンになったのか不思議でしょう?

 

実は音の変化ではなく意訳なのです。

英語のスナフキンも、実はスナッフ(snuff:嗅ぎタバコ)に由来しているものです。

 

医学を学んだことがある方なら、人の手に「解剖学的嗅ぎタバコ窩」「スナッフボックス」と言われる窪みがあることはご存知ですね。

スナッフボックスとは、手の親指を伸ばして反らした時、親指の付け根に出来る三角形の窪みのことを言います。

具体的には長母指伸筋腱と短母指伸筋腱にかこまれた三角形の窪みです。

この窪みに細かく粉末化した嗅ぎタバコの葉を置き、鼻から吸い込むのだそうです。それで「嗅ぎタバコ窩」と呼ばれているのですね。

snuff box
もしかしたら、透析患者さんも「スナッフボックス」という言葉に聞き覚えがある方がいるかも知れません。

複雑に腱が走行している手の中で、腱に邪魔されないスペースなので、透析患者さんのシャントはスナッフボックスで作成することが多いのです。

 

ということで今日はスナフキンを無理やり医学の話題に結び付けてしまいました(笑)。

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