宮澤賢治の「グスコーブドリの伝記」
これを原作に、今までアニメ映画がいくつか作られています。
おそらく有名なのは2012年公開の杉井ギサブロー監督の映画。
ますむらひろしさんのネコのキャラクター原案が特に印象的なアニメです。
一方で、私のお気に入りなのは1994年の中村隆太郎監督版です。
原作に忠実なストーリーであることも気に入っている理由のひとつです。
宮澤賢治の没後60周年を記念してつくられたアニメということで、イーハトーブも当時の岩手県をモチーフにしています。
(そういえば、昨年は宮澤賢治没後80周年でした。)
ブドリの生き方に思いを馳せながら、私にとって「自分なら?」というのが永遠の命題となる作品です。
ブドリの「すべての人間に最愛の者の姿を見出していく」生き方と、その先にある自己犠牲の行動力。
宮澤賢治の、「ありうべかりし自伝」として繰り返し見ていたい作品です。