明治維新の時代に数多くの弟子たちを世に送り出した吉田松陰。
ペリーの来航以来、日本の国難を迎えた幕末の志士たちの生き様や志は、どの世にあろうとも私たち日本人を強く励ましてくれます。
「自分の生き方だけが、自分を救ってくれる。」
特に吉田松陰は、高杉晋作や伊藤博文など松下村塾で育てたそうそうたる人材を見るまでもなく
その短い生涯にも関わらず、単なる教育者としてではなく「意思の人」として数多くの日本人の生き方に影響を与え続けてきた方なのだと思います。
この本は、その吉田松陰の言葉をわかりやすい現代語で訳した、いわば「名言集」。
実際、彼の言葉は私にとっても気持ちが沈み、落ち込んだ時の励みになります。
ひとつだけ紹介させてください。(112ページから)
腹が据わっている人のおまじない
「一生やり続ける」
すごくシンプルですが、
これほど多くを語る言葉もありません。
みだらな誘惑、未知の物事に対する恐怖、
手軽な安心感、どれも乗り越えることができるのは、
「一生やり続ける」 この言葉が
背骨に叩き込まれている人だけです。