サイコロジカル・フォース

 

マジシャンが自分に都合のいいものを押し付けておきながら

相手は自由意志で選んだものだと思い込ませてしまうテクニックのことを「フォース」と呼びます。

 

カードの場合は、あるカードを「自由に選んだつもりなのに」しっかりと狙ったカードを引かせてしまうものです。

 

それに対し、サイコロジカル・フォースは確率的に高い答えを引き出すような質問をするテクニックです。

というのは、人は思ったよりも「紋切型」に物事を判断してしまっているものだから。

もちろん、あくまでも「傾向」を根拠に勝負していますから、絶対確実なものではありません。

 

例えば、こんなふうなことです。

相手のふいをつくように「じゃんけん・ぽん!」と勢いよくじゃんけんをします。

気持ちに余裕がないときの人間が出す確率が大きいのは「グー」ですね。

ただし、これは相手が無意識すぎてフォースの定義から外れるかも知れません。

 

また、こんな場面。

「1から4までの間で、好きな数字を選んでください。」

ほとんどの人が「3」を選びます。

1から4までというと、言葉に出てしまっている1と4はたいていの人は除いてしまうらしいのです。

残るは2か3。

多くの人は2よりも3を選ぶと言われています。

 

それから、さらにこんな場面。

「1から10までの間で好きな数をひとつ言ってください。」

7を選ぶ人が多いそうですよ。

相手にあまり考えさせないで、さっと答えてもらうのがコツです。

 

それこそタネも仕掛けもないマジックなのですが、かなり不確実なので

はまると良いのですが、外れると雑談にしてしまうことしかできません。

 

マジックの世界だけでなくて、日常場面で「言わされちゃった」と思うこと、ありませんか?

ダチョウ倶楽部さんのコントみたいに。

 

上島: 俺は絶対やらないぞ!

肥後: お前やらないの? じゃあ俺がやるよ!

寺門: いやここは俺がやるよ!

 上島: … じゃあ俺がやるよ。

肥後&寺門: どうぞどうぞ!

 

こういう場面って、よくある気がする…。

 

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