「集団免疫」という言葉をご存知でしょうか。
健康衛生研究者のロミーナ・リブスターさんのプレゼンです。
彼女は「集団免疫」について、麻疹を例に説明してくれました。
例えば、ある街では人口の90%以上が麻疹への免疫を持っているとします。
麻疹に対する抗体を持つとは、2通りの経路があります。つまり、以前に一度麻疹に罹患したために自然に抗体ができたか、麻疹ワクチンを接種したかのどちらかです。
そこへ麻疹患者が街を訪れるとします。
麻疹はかなりの抵抗に遭い、人から人へと伝染することなく、感染は最小限度にとどまって大流行に至りません。
彼女は強調して、こう述べています。
「ここで注意をして頂きたいのが ワクチンを受けた人々は、自分自身だけを守るだけでなく、コミュニティで病気が 流行することを防ぐという点で間接的にワクチンを受けていないコミュニティの住人たちも守っているのです。」
ワクチンを受けることは、病気との接触を防ぐシールドを張って、人々を守ります。
コミュニティで免疫を持っていない人々がワクチンを接種した人々に囲まれることで生まれる間接的なシールドのことを「集団免疫」と呼んでいます。
そして、彼女は「集団免疫の力」が、彼女の故郷の町で死に至るH1N1ウイルスの大流行をどのようにして未然に防いだかを紹介しました。
話の最後に彼女はこうお話しました。
「ワクチン接種は個人の責任に基づく行為ですが、集団へ大きな影響を及ぼす力があります。私がワクチンを接種すると、自分だけでなく周囲の人々をも守ることが出来るのです。」
時間をとって、是非ごらんください。14分41秒の動画です。
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