この TED のプレゼンを聞いて、すぐに透析患者さんのことを思いました。
透析が終了した抜針後の止血に、このジェルはきっと重宝します!
しかも時間をかけて圧迫しなくて良いし、止血確認も要らない!
彼の発明は透析医療でも必ず重要な発明になると確信しました。
*実際に医療実験として出血の映像が出てきますので、ご注意ください。
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彼はこう説明しています。
細胞というのは、細胞外マトリックス(ECM)と呼ばれる 線維やタンパク質や糖からなる複雑な編み目の中に埋め込まれています。
ECMは細胞を支えて組織に構造を与えると同時に、個々の細胞が何をし、どう振る舞うべきかを分かるようにしています。
ECMはあらゆる傷を治す役割を担っていて、体をどこか切った場合、この複雑なECMを再び形成する必要があります。
私はニューヨーク大学の1年のとき、ある植物由来の高分子物質を傷口につけると、その部分に同化することを発見しました。
体のどこに付けようとも即座にその部位の一部のようになるということです。
圧迫して止血するのには5分以上かかってしまいますが、しかし我々のジェルなら10秒以内という速さで血が固まるのです。
それというのも、このジェルは体が治癒する仕組みに働きかけて体の一部になり、それを検知した血液がフィブリン (線維素) を生成するのです。
早く広まるといいですね。