前回の出張中の読書のお供は「アミ 小さな宇宙人」でした。
アミ小さな宇宙人 エンリケ・バリオス著、さくら ももこ絵、石原 彰二 訳
さくらももこさんの挿絵が小説の内容にマッチしていてほほえましいです。
少年ペドゥリートとアミと名乗る宇宙人(どう見ても子ども)とのコンタクト体験をつづったものです。
愛を宇宙の法としているアミ達にとって、地球は未開の惑星。
このままでは破滅へと向かってしまう地球人を導くために、アミたちは使命を持ってペドゥリートに説いていきます。
宇宙からのメッセージの伝達者としてペドゥリートは選ばれ、その体験を本として(しかも、おとぎ話として)書くように指示されます。
それで出来上がったのが、この本。という設定です。
素直に面白かったです。
完全な真善美に到達した宇宙の住人であるアミとペドゥリートの会話。
理想郷(ユートピア)の住人たちが見た地球人はどう映るのでしょう。
この小説の設定は「もしかしたら実際にあるかもしれない」おとぎ話として、大成功していると思います。
それを抜きにしても、人間の使命とはいったい何なのだろうと考えさせられる物語でした。
大人が読んではいけないおとぎ話ということらしいです。
子どもたちに、是非広く読んでほしい本でした。