同世代なら盛り上がる話があります。
どの家庭にも、その家特有の「風邪をひいたときとか、体調が悪い時のスペシャルな食べ物」があるというもの。
飲み物でもいいですね。
カチューユーだったり、ヒル酒だったり。
カチューユー(鰹湯)は沖縄独特の即席の味噌汁のこと。
どんぶりに鰹節をたっぷりと入れて、赤味噌を乗せ、アツアツのお湯を注いだだけのもの。
鰹節はよくかき混ぜて、味噌はゆっくりとときながら味を確かめつつ飲んでいくものです。
体が温まりますし、食欲の落ちた体に水分も塩分も補給してくれます。
ヒル(蒜)酒はニンニクをつけた薬酒のこと。
泡盛に氷砂糖を入れてニンニクをつけて熟成させたお酒。
刺激の強い独特の香りで、これを嗅ぐだけで風邪などすぐに退散してしまいそうな大変効き目のあるお酒です。
もちろん少量を気付け薬のように飲むモノで、一度にたくさん飲むモノではありません。
そういう佐久田家では、私が幼い頃から「スペシャル」は「もものかんづめ」でした。
両親に言わせれば、こだわりがあるらしく「ももの果実入りゼリー」ではダメらしいです。
実は最近、私の体調が悪く、風邪気味だということを知った親がその「スペシャル」を届けてくれました。
「医者かも知らんけど、子どもだからわからんこともあるさ。」
「大きいのしかなかったの?」
「冷蔵庫あるでしょ。」
これを見るだけで、確かにスペシャルに元気になるかも知れません(笑)