「幸福とは何か」という問いかけは、まさに古今東西から続いているものです。
それは、人々が追い求めるものでありながら、時に手に入れることが難しいもの。
著者であるエリザベス・ダン氏は、コロンビア大学の教授で幸福に関する研究の第一人者です。
幸福についての5つの重要な要点をこう述べています。
1)辛い出来事や幸せな出来事で人の幸福度は変わらない: 人生の出来事は一時的な影響しか持たない。幸福は毎日リセットされる。
2)人との関わりを増やすこと: 人々とのつながりは幸福感を高める。
3)親切をすること: 1日だけ、5つの親切をすることで幸福感が高まる。
4)今この瞬間に集中すること: 現在の瞬間に集中することで、幸福に感じることができる。
5)お金の使い方: 経験にお金を使うべきであり、他人のためにお金を使うと幸福になれる。
さらに、誰かの役に立っている実感のある仕事をすること、働きすぎないこと、ご褒美にお金を使うことなど、日常生活の中で取り入れることができるアイディアが紹介されています。
そうは言っても、あらためて幸福を考えてみると、それはかなり複雑なものです。
人々が幸福と感じるものは何か?
それは個人によって異なるのか?
お金は幸福にどれほど影響を与えるのか?
お金の使い方が幸福に与える影響は?
人々とのつながりが幸福にどう影響するのか?
人間関係の質はどうすれば向上するのか?
これらの問いについて考えることで、人々が幸福に生きるための道しるべとなるでしょう。
幸福は遠くにあるものではなく、日々の生活の中で見つけるものです。
それはコンビニのスイーツコーナーで新商品を見つけた喜びから始まるかも知れません。
人々が楽しく、有益であり、ハッピーになるような生活を送るためのヒントが、この考えの中に隠されています。