「仕事ができる人は知っている こびない愛嬌力」

 

 

「愛嬌」と聞くと、私は、ある1人の幼馴染の男を思い出します。

学生時代、彼と一緒にウルムチへ旅行した時、旅先のどんなトラブルに巻き込まれようとも、現地の人々になぜか助けてもらい、その場を切り抜けるような経験をしました。

彼は、そんなチャーミングでもないのですが(失礼)、なぜか人々に好かれる印象を持っていました。

この本では「愛嬌力」について、彼のように、人に好かれる力、人に信頼される力、人に安心感を与える力のことを指して、言っています。

多くの人が、仕事での成功には専門的なスキルや資格が必要だと考えるかもしれませんが、実は愛嬌力の方が影響度が大きいということです。

愛嬌のある人は、上司や先輩から可愛がられ、部下や後輩からの人望も厚く、意見も通りやすくなります。

コミュニケーションがスムーズになるため、仕事の効率も上がり、チーム全体の生産性も向上します。

愛嬌力を高めるにはどうすればいいのでしょうか。

まず、表情が豊かで笑顔を忘れないことが大切だと言います。(しょっぱなから50代男性の私にはハードルが高いです)

笑顔は人に安心感を与え、信頼関係を築く第一歩となります。

次に、礼儀正しく、素直さと謙虚さを兼ね備えること。

人は、自分の意見を尊重してくれる人に対して、自然と好感を抱くものです。

愛嬌力の重要性は、仕事場だけでなく、日常生活にも当てはまります。

例えば、コンビニの店員さんが笑顔で丁寧に接客すると、また来たいと思うことでしょう。

逆に、無愛想に接客されたら、二度と行きたくないと感じることがあるかもしれません。

愛嬌力を高めるためには、ただ見た目を整えるだけでは不十分で、相手の心に入り込み、感情を理解し、信頼関係を築く努力が必要であるということを忘れてはいけません。

人が互いに信頼し合い、協力し合う社会を築くためには、愛嬌力の向上が欠かせません。

つまり、愛嬌力を高めるということは、人間関係を豊かにすることです。

人生の質を向上させるには、笑顔を増やし、礼儀を忘れず、素直な心で人々と接することが必要なんですね。