1月10日に、ロックギタリストのジェフ・ベックの訃報が世界中を駆け巡りました。
享年78歳だったそうです。昨年、ジョニー・デップとコラボしたアルバムをリリースしたばかりでしたし、そのライブ映像では、年齢を感じさせない鍛え抜かれた体が健在でしたから、本当にびっくりしました。
3大ギタリストと言えば、ジェフ・ベック、エリック・クラプトン、ジミー・ペイジですが、私にとってほかの2人に比べて、ジェフ・ベックは「ザ・ギタリスト」というイメージがあります。
私の場合、ビートルズがどうしても時間軸になってしまって申し訳ないのですが、そのためにエリック・クラプトンに寄ってしまいがちで、正直、ジェフ・ベックを集中して聞いていた感じではありませんでした。
ところが、昨年リリースのアルバム「18」は、ジョニー・デップと組んだということもありましたし、やはり興味深く聞かせてもらっていました。
どの曲もそうなのですが、特に「Isolation」という曲は、ベックらしさが凝縮していると思いました。
「Isolation」はカバー曲で、オリジナルはジョン・レノンのアルバム「ジョンの魂」に収録されています。
オリジナルはジョン・レノンが演奏するピアノとボーカル、後半のオルガンが印象的です。
ジェフ・ベックは、それをギター的にアグレッシブにアレンジしています。
終盤の10秒近いギターのサステインが、強烈な緊張感を漂わせます。