心の山小屋

 

 

ヘッセの小説などから胸に響く言葉を選び、コレクションした本です。

ヘルマン・ヘッセと言ったら、私にはどうしても「車輪の下」や「デーミアン」などのイメージが強く、かなり構えてしまう感じです。

わかりにくいでしょうが、私の「ザ・純文学」は、ヘルマン・ヘッセなのです。理解していないをそのままに、それがどうでも良くなってしまって最後まで通してしまう…感じです。

さて、本題です。こんな一節を見つけました。

 

 

「自分の心の奥深くに、誰もそこへ足を踏み入れることのできない静かな山小屋のような場所を用意しておきなさい。 そして、何か困ったことが起きたとき、決断をしなければいけないとき、自分の道を確かめなければならないとき、そこへと戻って本当の自分自身の心とゆっくりと言葉を交わしなさい。 そこはきみだけの秘密の避難所であり、きみが再び生まれ変わるたいせつな場所だ。」

 

名作「シッダールダ」からの引用です。

ヘッセ先生の言う通り。共感しかありません。

ずっと前に読んだことがあるはずですが、今は本が手元にないので、どの箇所からの引用かは不明です。

こんな山小屋が心にあったら、どんなに良いかと思います。

きっと素晴らしい場所に違いないのですが、この小屋をつくるのがなかなか難しいです。

だらしのない私はそれができないから、困ったことが起きるといつもパニックになります。