「夕日の高入り」という現象があります。
「西の空の水平線付近に高積雲が広がっていると、夕日が水平線に沈む前に比較的高い位置で雲に隠されてしまう」というものです。(「散歩の雲・空図鑑」岩槻秀明著)
天気は西から変わるため、西にある暑い雲がこちらにやってくることから「夕日の高入りは雨」とも言われているそうです。
では、それが夕日ではなく満月なら?
昨日はピンクムーンと言われる満月でした。
ピンクムーンというのは、アメリカの先住民が春の鮮やかなピンク色の花が咲く頃の満月をそう呼んでいたのだそうです。
その満月が、今朝の6時頃にはまだ沈まずに西の空に残っていました。
地平からそう高くないところに平行に高積雲が連なっています。対側の朝日を浴びたところはうっすらとピンク色に染まり、その下層は薄いすみれ色が広がっていました。
その上に置かれたピンクムーン。
月も上品に彩る雲の色に映えて、なんだかピンク色に見えてきました。
ランニングの途中でしたが、こんな光景を逃す手はありません。
立ち止まって振り返り、何度もスマホでシャッターをタップしました。
朝起きてこんな光景に出会うだけで十分に「三文の徳」に認定です。
朝から縁起が良いです。

