沖縄の第5波の勢いがとまらない状況です。
従来株とは脅威のうえでまるで違うデルタ株に置き換わったこともあり、今までのコロナへの対応では十分とはいえない状況になってしまいました。
NEJMなどの医学専門誌やその他専門家のお話では、ワクチン接種を2回受けた方も感染は免れない、しかし少なくとも重症化は防ぐことができるという見解です。
ワクチン接種者は「感染してしまうけど、重症にならない体を手に入れた」ぐらいの認識でいてください、ということです。
ワクチン接種会場で「これで友達と遊びに行ける!」とはしゃいでいた方がいましたが、残念ながらワクチン接種したからと言って、感染対策を緩める理由がなくなってしまいました。
そして、さらに残念なことに集団免疫を期待することはできないという意見もあります。
集団免疫というのは、ワクチン接種者がその集団で、ある程度の割合を超えると、ウイルスの増殖・伝染が抑えられるというものですが、ワクチン接種者も感染するのならそれを期待できません。
ワクチン非接種者が接種者の中で守られることはなく、しかも常に重症化する危険性があります。
クリニックで最近集計したPCR陽性者のほとんどがワクチン非接種者でした。
新型コロナウイルスが今年で消滅するわけがなく、来年、再来年…5年、6年…と続いていきます。
ワクチン接種の有無に関わらず、私たちはいつか罹患するリスクを背負いながら生活していくことになります。
「死んでしまうかもしれない体」よりも「死なない体」でいた方がいいに決まっています。