「ゲーテ曰く」

 

「ゲーテは人間に関するほとんど全てのことを語った」と言われるほど、多くの名言を残しています。

そのため昔は「ゲーテ曰く…」と前置きすれば、ゲーテが言ったような気もするし、名言に聞こえてありがたみも増すので、酔っ払いオヤジの定番?になっていました。

これに非常に似たものに「子曰く」がありますね。

 

例えば「ゲーテ曰く、ものを手から離すと落ちるものだ」

当たり前のことを言っているだけです。名言でもなんでもありません。けれども、ゲーテが言っているのだったらと、深い意味があるかも知れないとこじつけてしまいそうです。

 

ほかに、例えば「ゲーテ曰く、80年、ローマに完成した円形闘技場をコロッセオという」

これはただの一般常識問題ですが、チャンネルがゲーテに向いてしまっていると、何かしらのメッセージが降りてきそうなので、侮れません。

 

調子に乗ってもうひとつ。

「ゲーテ曰く、開いて閉じて開いて閉じて開いて閉じて 手足の運動」

耳に親しんでいるはずです。ラジオ体操第一の号令。

これは、さすがにゲーテ・パワーも弱くなるでしょう。けれども、メッセージを発信しようとするエネルギーが微弱ながらも感じられるのは、すごいことです。

 

最後に、ゲーテが残した本物の名言。

「人間を堕落に導く最も大きな悪魔は、自分自身を嫌う心である。」

出典は『ファウスト』から。

やはり、本物は違いますね。当たり前です。