小学生の姪っ子とその友だち数人が、子猫を拾ってきました。
親猫とはぐれたのか、あるいは野良猫化してしまったのか、周囲を探しても飼い主はいなさそうです。
家まで連れてきて、シャワーを浴びせさせて体をきれいにし、食事の世話をし、落ち着いたところで、はてと姪っ子たちは困りました。
「この子猫、どうしよう?」
私の実家は、猫アレルギーなのでダメです。
「どうしてダメなんですか?」と友だちは食い下がりましたが、母は苦笑いするしかありませんでした。
「そうは言ってもダメなものはダメなんだよね。」
子猫はすっかり姪っ子たちになついてしまい、朝、箱から抜け出して学校までついてきてしまったそうです。
学校にはペットを連れてきてはいけないという校則があるそうで、姪っ子たちは校門の外で子猫を抱きながら学校に入れずに立ち往生してしまいました。
しかたなく、家に連れ帰ったので、学校は遅刻です。
それから2、3日経って、一生懸命さが天にも通じたのでしょうか。なんとか引き取り手が見つかったようでした。
私も子供のころ、似たような経験があります。
あの頃はどういう顛末だったのでしょう?すっかり忘れてしまっています。
姪っ子たちの様子を見て、なんだか懐かしくて微笑ましく思いました。